「終活」と聞くと、何を思い浮かべますか?
本屋で分厚いエンディングノートを買ってきて、一人静かに机に向かい、口座番号や延命治療の希望を書き込む……。
正直、「面倒くさい」「気が滅入る」と思いませんか?
実は、その感覚は正しいのです。
面倒だから、みんな途中で挫折します。
そして、書きかけのノートは押し入れの奥で、誰にも見つけられないままになってしまう。
これが現実です。
しかし、もし「書かなくていい」「話すだけでいい」としたらどうでしょう?
今日は、Googleの最新AI技術「NotebookLM」を使った、「人生を整理する全く新しい方法」をご紹介します。
これは単なる終活ではなく、あなたの毎日をワクワクさせる「新しい趣味」になるはずです。
紙のノートが「時代遅れ」な3つの致命的な理由

これまでの紙のエンディングノートには、構造的に大きな弱点がありました。
- 書き直しが大変: 資産状況やパスワード、サービスの契約内容は常に変わります。その度に修正テープで消して書き直すのは苦行です。
- 検索できない: いざという時、残された家族は「どこに書いてあるか」を分厚いノートのページをめくって探さなければなりません。
- 孤独である: たった一人で死に向き合う作業は、精神的に辛いものです。「まだ元気だからいいや」と後回しにしてしまう最大の原因はここにあります。
AI(NotebookLM)なら「執事」を雇う感覚
私が提唱するのは、Googleの最新AI技術「NotebookLM」を使った方法です。
「AIなんて難しい」と身構える必要はありません。
やることは「メモを渡す」だけです。
- ブログの記事
- スマホのメモ書き
- 過去の日記データ
これらをポンとAIに読み込ませる(アップロードする)だけで、AIが勝手にあなたの情報を整理し、理解してくれます。
それはまるで、「あなた専用の優秀な執事」を雇うようなものです。
家族が「お父さんの銀行はどこ?」とAIに聞けば、 「はい、日記データによると、〇〇銀行の尼崎支店をメインに使っていたようです」 と答えてくれる。
そんな未来が、もう無料で手に入るのです。
これは「終活」ではない。「脳の若返り運動」だ

このAIエンディングノート作りをおすすめする最大の理由は、実は「終活」のためだけではありません。 「フレイル(虚弱)予防」のためです。
紙のノートに向かうのは孤独ですが、AIとの作業は対話です。
- 「あの時の旅行、楽しかったな」と思い出す(回想)
- スマホやPCでメモを入力する(指先の運動)
- AIと対話して情報を整理する(知的刺激)
このプロセスこそが、最強の脳トレになります。
暗い顔をして死ぬ準備をするのではなく、AIという新しい相棒と「自分の人生」について語り合う。
そうすれば、面倒だった終活が、最高に楽しい「自分史作り」のエンターテイメントに変わります。
まとめ
次回からは、この「AIエンディングノート(AI執事)」の具体的な作り方を、初心者の方にもわかるように解説していきます。
「AIなんて難しそう」と思ったあなたこそ、ぜひ挑戦してください。
これは、これからの人生を100倍楽しむための、私たちシニア世代の新しい「実験」なのですから。
▼ さっそく始めてみましょう!
「でも、準備が難しそう…」と心配する必要はありません。
必要なのは無料の「Googleアカウント」だけ。
持っているかどうかの確認方法と、AIへの入り口を優しく解説しました。
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