「終活」という言葉をご存知でしょうか?

これは、「終末期の活動」を意味し、自身の死を見据えた生活の整理や準備を指します。終活は自身の意志が明確に伝わるよう手配することで、遺族に迷惑をかけないという配慮から行われます。

では、具体的に終活を始めるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
以下にその手順と取り組み方をご紹介します。

終活の取り組み方を整理してみよう

闇雲に終活と言っても、何から始めれば良いのかわからない!という方がほとんどだと思います。

終活は、生活にまつわる全てについて整理することですから当然なのです。

そのために、終活アドバイザーという仕事がありますので、やり方を教わりながら一緒に進めていくと迷いがなくなりスムーズにきちっと整理できますよ。

整理の進め方

まず、終活に必要なことは意識なのです。
自身の死としっかりと向き合うことで、何をしておけば良いのか整理ができるのではないかと思います。

☆ 意識する: まず最初に行うべきは、自分自身の人生の終わりについて真剣に考えることです。これは決して悲観的なことではなく、むしろ人生の一部を肯定的に捉え、自身の死を前向きに受け入れるという考え方です。

一般的に以下の事をご自身の大事なことから進めていきます。

  1. 遺言書の作成: 終活の一部として、遺言書を作成することを考えてみてください。これはあなたの財産や財務に関する意志を明確にするための重要な手段です。遺言書は公正証書遺言と自筆証書遺言の2種類があります。
  2. ライフプランの作成: 人生の最終段階でどのような生活を送りたいか、また、どのような医療を受けたいか等を明確にします。必要であれば、専門家に相談しましょう。
  3. 葬儀の準備: 自身の葬儀の形式や手配を予め決めておくことも終活の一部です。これにより、遺族は混乱することなくあなたの意志に従って手配することができます。
  4. 財産の整理: 銀行口座や不動産、保険、年金などの情報を整理し、遺族が容易にアクセスできるようにします。
  5. 後事を頼む人の選定: 遺言執行者や財産管理人を選び、その人たちに自身の意志を伝えます。

これらのステップを経ることで、あなた自身の意志が明確に伝わり、遺族に迷惑をかけることなく、自分自身の人生を見据えた生活の整理や準備が可能となります。

個人情報の整理も

携帯電話や定期購入しているサイトのパスワードなどの個人情報の整理もしておかないと遺族がこまります。

  • 情報整理: 重要な個人情報やパスワードなども整理し、必要な人がアクセスできるようにしておきます。デジタル資産の管理も忘れずに。
  • エンド・オブ・ライフ・ケアの計画: 自分が望む最期の過ごし方、病気や老いによる体調の変化にどのように対処したいかを明確にしておくことも重要です。
  • メモリアルグッズの準備: 自分自身を偲ぶためのアイテムを用意しておくこともあります。写真集やビデオレターなど、形として残すことで遺族に安心感を提供できます。
  • 終活の見直し: 状況が変われば終活の内容も見直す必要があります。例えば、経済状況、健康状態、家族構成の変化などが挙げられます。

まとめ

このように、終活は一度にすべてを決定するものではなく、生活の中で進行させていくものです。

自分自身の人生と向き合い、自分の意志を明確に伝え、遺族が困難に直面しないよう配慮することが終活の目的です。

終活はいつからでも始められますが、早めに取り組むことでより深く、そして具体的な計画を立てることが可能となります。
自分の人生を尊重し愛する人々を守るための活動、それが終活であり始め方は単純明快、まずは自分の意志をはっきりと持つことから始まります。

それが終活の第一歩となります。