
車を手放してクロスバイク生活を始めた私が、65歳でファットタイヤの電動アシスト自転車を選んだ理由。行動範囲と毎日の気分が変わった体験記です。
65歳になって、長く乗ってきたクロスバイクが少ししんどく感じるようになってきました。
「もう自転車は無理かな」と思ったわけではありません。
むしろ逆です。
これからも自分で自由に動きたい。
買い物にも行きたい。少し遠くにも出かけたい。
出不精にならず、行動範囲を狭くしたくない。
そんなことを考えながら、僕はファットタイヤの電動アシスト自転車に乗り換えました。

たかが自転車。
でも、自転車が変わるだけで毎日の気分はずいぶん変わるものです。
車を手放して、クロスバイク生活を始めた
もともと僕は車に乗っていました。
けれど、ある時から「本当に車は必要なのだろうか」と考えるようになりました。
車検、保険、燃料代、税金、駐車場。
維持するだけでも、それなりにお金がかかります。
さらに年齢を重ねるにつれて、車を運転する責任も少し気になるようになりました。
万が一の事故を起こせば、自分だけの問題では済みません。
そこで60歳の時に、思い切って車を手放しました。
その代わりに選んだのがクロスバイクです。
近所への移動や買い物なら十分。
風を感じながら走るのは気持ちがいいし、少し運動にもなる。
車を持たない生活は、思っていた以上に身軽でした。
65歳になると、クロスバイクでどこまでもは難しくなる

クロスバイクは今でも好きです。
平坦な道をスイスイ走れる時は、本当に気持ちがいい。
しかし、年齢とともに体力は少しずつ変わってきます。
信号待ちからの発進。
買い物をした後の重い荷物。
向かい風の日。
「今日はちょっと遠くまで行こうかな」と思った時の体力の計算。
以前なら何でもなかったことに、少し気合いが必要になってきました。
だからといって、移動を諦めたくはありません。
足がなくなれば、行動範囲が狭くなる。
行動範囲が狭くなれば、家にこもりがちになる。
「ちょっとそこまで」がサクッとできない生活は、僕には面白くないと思ったのです。
信号待ちで、ママさんに置いていかれた

そんなふうにクロスバイクに乗る日々が、なんとなく続いていました。
ある日、信号待ちで子どもを乗せたママさんの自転車と並びました。
信号が青になった瞬間です。
ママさんは、子どもを乗せたままスーッと加速していく。
僕もクロスバイクをこいで追いかける。
……追いつけない。
どんどん離されていく(笑)。
「もう自転車なんか乗らん!」
その瞬間は本気でそう思いました。
でも、よく見るとママさんの自転車は電動アシスト自転車でした。
「なるほど。電アシなら、僕も置いていかれへんのでは?」
そこで初めて、電動アシスト自転車を本気で探し始めました。
2か月間、YouTubeで電アシを研究した
電アシなら何でもいい、というわけではありません。
電動アシスト自転車は、思っているより値段がします。
だから、失敗しないようにYouTubeで動画を見ながら、2か月ほど検討しました。
僕が欲しかったのは、誰よりも速く走れる自転車ではありません。
- 乗り心地が良いこと
- 買い物などの重い荷物を積んでも気にならないこと
- 少し遠くへ行こうと思えること
- 65歳の自分が、誇らしい気持ちで乗れること
ママチャリ型の電アシは便利そうだけれど、僕には少し違う。
すでにクロスバイクを持っているので、クロスバイク型の電アシも違う。
そんなことを言っていたら、「いったい何に乗るねん」という話です(笑)。
見つけたのは、ファットタイヤの電アシだった

そんな時に見つけたのが、ファットタイヤの電動アシスト自転車でした。
太いタイヤに、どっしりした車体。
見た目は少しバイクのようで、普通の自転車とはひと味違う。
これなら、荷物を積んで走る時にも安心感がありそうです。
なにより、僕が乗っていてワクワクする。
自転車は毎日使うものです。
便利さだけでなく、「これに乗りたい」と思えることも大事だと思います。
細かな乗り心地や使い勝手は、別の記事でじっくりレビューします。
今回は、電アシに変えたことで生活がどう変わったかを書いておきます。
自転車が変わると、毎日の気分が変わる

ファットタイヤの電アシに乗り始めて感じたのは、行動範囲が広がったことです。
買い物の荷物を気にしすぎなくなった。
少し遠くまで行くことへのハードルが下がった。
信号待ちからの発進も、以前ほど気合いを入れなくていい。
でも一番大きいのは、毎日の気分が変わったことかもしれません。
「今日はどこまで行こうかな」
「ちょっと遠回りして帰ろうかな」
そんな気持ちが自然に出てくる。
原付用のハーフキャップをかぶって走っているので、パッと見たら原付のように見えるかもしれません(笑)。
ファットタイヤの自転車に乗ったおじいちゃんなんて、街であまり見かけません。
「こんな変なおじいちゃん、探しても俺だけやろな」と思いながら走っています。
でも、それが面白い。
車に乗っていた時には味わえなかった感覚です。
年齢を理由に、行動範囲を狭めない

年齢を重ねると、若い頃と同じ方法では動けなくなることがあります。
だからといって、行きたい場所まで減らす必要はないと思います。
体力が変わったなら、道具を変える。
無理をするのではなく、今の自分に合う方法を選ぶ。
僕にとってファットタイヤの電アシは、単なる移動手段ではありません。
これからも自分で出かけるための相棒です。
買い物にも、散歩にも、少し遠くへの用事にも使える。
そして何より、「まだまだ動けるぞ」と思わせてくれる存在です。
定年後のライフチェンジは、大げさな人生改革だけではありません。
自転車を一台変える。
それだけでも、毎日の景色は変わります。
挑戦を止めないで。
次はこの電アシで、どこへ行こうかと考える時間も、なかなか楽しいものです。
