最終更新:2026年11月4日/この記事は、警察・自治体が公表している情報をもとに書いています。運営者は警察官や通信の専門家ではありません。手続きの条件は変わることがあるため、申し込みの前に窓口で最新の内容をご確認ください。

スマホや家の電話に、「+1」「+44」など「+」から始まる見慣れない番号から電話がかかってきたことはありませんか。

これは海外からの電話(国際電話)です。そして今、特殊詐欺の犯人からの電話の多くが、この国際電話の番号を使ってかかってきています。

この記事では、国際電話を使った詐欺の注意点と、固定電話なら無料で国際電話を止められる手続き、スマホでできる対策をまとめました。ご本人だけでなく、親御さんの電話を見直したいご家族にも役立つ内容です。

先に結論:知らない「+」から始まる番号には出ない・かけ直さない。固定電話は「国際電話不取扱受付センター」(0120-210-364・無料)に申し込むと、国際電話の発着信を無料で休止できます。

「+」から始まる番号は海外からの電話

電話番号の頭に「+」が付いているのは、海外の番号です。「+」のすぐ後ろの数字が国の番号を表します。たとえば次のようなものです。

番号の始まり国・地域の例
+1アメリカ、カナダなど
+44イギリス
+81日本(日本の番号を国際表記にしたもの)

海外に家族や知人がいない方にとって、「+」から始まる番号からの着信は、ほとんどの場合、心当たりのない電話です。

兵庫県では犯行に使われた番号の6割超が国際電話

兵庫県警察のまとめでは、令和7年に被害や相談で分かった犯行の電話番号のうち、61.7%が国際電話でした。犯人からの最初の接触は、固定電話が48.3%、携帯電話が42.2%です。

また、警察庁の統計では、特殊詐欺で犯人が最初に使った連絡手段の78.8%が電話でした。詐欺の入り口は、今も「電話」がいちばん多いのです。

出典:兵庫県警察「令和7年中における特殊詐欺等の情勢について」、警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」

国際電話の詐欺で気をつけること

  • 出ない:知らない「+」から始まる番号には出ないのが基本です。本当に用事がある相手なら、留守番電話にメッセージを残すか、別の方法で連絡してきます。
  • かけ直さない:海外への電話は、かけた側に高い通話料がかかることがあります。折り返しもしないでください。
  • 番号の見た目で信じない:警察署などの実在する番号に見せかける手口もあります。「警察」「役所」「銀行」を名乗られても、お金の話が出たら詐欺を疑ってください。

警察を名乗る電話の手口は、ニセ警察詐欺の記事でくわしくまとめています。

固定電話は「国際電話不取扱受付センター」で無料で止められる

家の固定電話で海外とやり取りすることがない方は、国際電話そのものを止めてしまうのがいちばん確実です。「国際電話不取扱受付センター」に申し込むと、国際電話の発信と着信を無料で休止できます。

項目内容
申込先国際電話不取扱受付センター
電話番号0120-210-364(通話料無料)
受付時間オペレーター:平日9時〜17時/自動音声:24時間(土日祝も可)
費用無料
対象固定電話・ひかり電話
申込方法電話・ウェブ・郵送。警察署や交番・駐在所でも手続きできます

出典:京都府警察「国際電話の利用休止」(2026年4月3日更新)、各都道府県警察の案内

申し込みのときに気をつけること

  • 携帯電話や「050」から始まるIP電話は対象外とされています。
  • NTT東日本・西日本などの回線では、国際電話の「発信」を止めるには、電話会社への申し込みが別に必要な場合があります。
  • このほかにも条件があるため、申し込むときに対象になるか確認してください。
  • 申込書は、センターに電話して取り寄せるほか、警察署で受け取れる場合もあります。

手続きは家族が一緒にやると安心です。帰省したときなどに、親御さんの家の電話で「国際電話を止める手続きをしたかどうか」を確認してみてください。

スマホでできる対策

携帯電話は「国際電話不取扱受付センター」の対象外です。スマホでは、次のような方法を組み合わせます。

  • 知らない番号を鳴らさない設定:iPhoneには「不明な発信者を消音」という設定があり、連絡先に登録していない番号からの着信を鳴らさずに留守番電話に回せます。
  • 着信拒否・迷惑電話対策アプリ:携帯電話会社の迷惑電話対策サービスや、着信を警告・拒否できるアプリがあります。内容や料金は会社によって違うので、ショップや公式サイトで確認しましょう。
  • よく電話する相手は連絡先に登録しておく:登録している人からの電話だけ名前が出るので、「知らない番号」に気づきやすくなります。

固定電話は留守番電話と防犯機能も

国際電話を止めても、国内の番号からかかってくる詐欺電話は防げません。固定電話では、次の対策も一緒にしておくと安心です。

  • いつも留守番電話にしておく:犯人は声が録音されるのを嫌がります。相手を確かめてから折り返せば十分です。
  • 防犯機能付きの電話機:着信のときに「この電話は録音されます」と相手に知らせる機能などが付いた電話機もあります。自治体によっては購入の補助や貸し出しをしているところもあるので、お住まいの市区町村に確認してみてください。

まとめ

  • 「+」から始まる番号は海外からの電話。兵庫県では犯行に使われた番号の6割超が国際電話
  • 知らない「+」の番号には出ない・かけ直さない
  • 固定電話は「国際電話不取扱受付センター」(0120-210-364)で、国際電話を無料で休止できる
  • スマホは「知らない番号を鳴らさない設定」や着信拒否サービスを使う
  • 固定電話は留守番電話を基本に

困ったときの相談先

相談先電話番号内容
警察相談専用電話#9110詐欺かどうか迷ったとき、不審な電話があったとき
消費者ホットライン188契約や買い物のトラブル。最寄りの消費生活センターにつながります
警察(緊急)110お金を渡してしまった、今まさに被害にあっているとき

参考にした資料(2026年11月4日確認)

京都府警察「国際電話の利用休止」
警察庁 SOS47 新着情報(2025年3月25日 ニセ警察詐欺への注意喚起)
警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等」
兵庫県警察「令和7年中における特殊詐欺等の情勢について」
栃木県警察「詐欺電話にご注意ください」