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家庭菜園を始める前の僕は、正直なところ、あまり興味がありませんでした。
実家の母親が、家のちょっとしたスペースにいんげん豆を植えていたことがあります。
水をやり、育つのを楽しみにし、せっせと世話をしている。
その姿を見ながら僕は、「面倒くさいのに、やめておけばいいのに」と思っていました。
この年になるまで、家庭菜園は母親の趣味であって、自分には関係ないと思っていたのです。
ところが、ある日、母親が種を持ってきました。
「玄関のところに植えておき」
早い話が、「場所を貸せ」ということです(笑)。
それが、僕の家庭菜園の始まりでした。
面倒くさいと思っていた世話が、少しずつ楽しみになった

種を植えたら、それで終わりではありません。
水をやる。
混み合ってきた芽を間引く。
枯れた葉を取る。
虫がついていないかを見る。
最初はやはり、「なかなか手がかかるな」と思いました。
でも、少しずつ芽が伸び、葉が増え、花が咲く。
そして、実がつく。
ただ水をやっていただけなのに、小さな実が少しずつ大きくなっていく。
それを毎日見ていると、「今日はどうなったかな」と気になってきます。
気がつけば、世話をすること自体が楽しくなっていました。
さらに、育てたものを収穫して食べられる。
これは、なかなかうれしいものです。
プランターなら、小さく始められる

スイカは収穫が楽しみ
我が家では、奥さんと相談してプランターを置く場所を作り、少しずつ数を増やしてきました。
プランターの良いところは、最初から大きな畑がなくても始められることです。
場所を移動しやすい。
水やりがしやすい。
必要な数だけ増やせる。
「今回はこれだけ」と小さく始められる。
家庭菜園を始めるなら、最初から何種類も植えなくていいと思います。
トマトだけ。
枝豆だけ。
きゅうりだけ。
自分が収穫を楽しみにできる野菜を、一つか二つ植えてみる。
それくらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
僕も、できるだけ水やり以外に手のかからない野菜を中心に育てています。
きゅうりとスイカは、我が家の定番になった

これまでに、いろいろな野菜や果物に挑戦してきました。
きゅうり、なす、トマト、スイカ、枝豆。
今年は、ピーマンとにんにくにも挑戦しています。
その中でも、うまくできたのが、きゅうりとスイカです。
きゅうりは、育ってくると「もう食べ頃かな」と見るのが楽しい。
採れたてを食べられるのも、家庭菜園の醍醐味です。
そして一番うれしかったのが、スイカでした。
ドッジボールを期待したら、ソフトボールより少し大きいスイカだった

サイズはソフトボールぐらい💦
スイカを育てる時、僕はドッジボールくらいの大きさを期待していました。
ところが、できたのはソフトボールより一回り大きいくらいの小玉スイカです。
「ちょっと小さいなあ」と最初は思いました。
でも、切ってみると実がしっかり詰まっている。
密度が濃く、甘い。
種をまいて、水をやった。
その割には、なかなか立派なスイカができたと思います。
5個ほど収穫できたので、実家の母親にも持って行きました。
母親がくれた種をきっかけに始めた家庭菜園。
そこでできたスイカを、今度は母親へ持って行く。
なんだか少し面白い循環です。
奥さんと一緒に食べて、「この種を翌年用に取っておけば、永遠においしいスイカが食べられるのではないか」と笑いました(笑)。
ナスとトマトは、うまくいかなかった

もちろん、家庭菜園は成功ばかりではありません。
ナスは、育ちませんでした。
芽は出たのですが、その後が伸びない。
肥料が合わなかったのか。
土作りを失敗したのか。
理由はよく分かりません。
結局、実はならずに終わりました。
トマトも、あまりうまくいきませんでした。
実はついたので収穫して食べてみたのですが、硬くておいしくない。
トマトらしい香りや味があまりしなかった。
「これは失敗やな」と思いました。
でも、失敗したからといって、やめる必要はありません。
次は土を変えてみようか。
肥料の量を見直そうか。
別の品種を試してみようか。
そう考えるのも、家庭菜園の面白さです。
野菜を育てることは、うまくいかない理由を考え、次に試す小さな実験のようなものなのかもしれません。
家庭菜園は、収穫だけが楽しみではない

命をつなぐことが楽しみに^^
家庭菜園の楽しみは、野菜を食べることだけではありません。
朝、水をやる。
帰ってきて、葉っぱや実の様子を見る。
昨日より少し大きくなったことに気づく。
毎日の暮らしの中に、小さな「気になること」が増えます。
自転車で出かける楽しみとは少し違う。
AIと話して新しい考えが生まれる楽しみとも違う。
土を触り、植物が育つのを待つ時間には、また別の面白さがあります。
定年後の楽しみは、特別な趣味でなくてもいいのだと思います。
玄関先の小さなプランターでも、毎日の景色は変わります。
いつかは山奥で、自給自足のような暮らしもしてみたい

最近は、山奥への移住や、畑付きの古民家をリフォームして暮らす人も増えています。
僕も、そういう生活には興味があります。
都会には都会の良さがあります。
買い物にも便利で、人と会いやすい。
でも、空気の良い場所で体を動かし、野菜を育てながら暮らす。
そんな生活も面白いのではないかと思うのです。
もちろん、都会育ちの僕に、本当に自給自足の暮らしができるのかは分かりません。
畑仕事は、プランターとは比べものにならないくらい大変でしょう。
もっとよく考えなければいけません。
それでも、小さなプランターでスイカを育てた経験があるからこそ、「いつかやってみたい」という気持ちが少し現実に近づいたように感じます。
まずは一つ、育ててみる

初心者におすすめの枝豆
以前の僕のように、「面倒くさい」と思っている人もいるかもしれません。
でも、最初から立派な畑を作る必要はありません。
プランターを一つ置く。
好きな野菜を一つ植える。
水をやって、少し待ってみる。
それだけで十分です。
うまくいけば、収穫がうれしい。
失敗しても、次はどうしようかと考える楽しみが残る。
僕にとって家庭菜園は、母親にもらった種から始まった小さな挑戦です。
そして今は、毎日の楽しみの一つになっています。
挑戦を止めないで。
